【KYOJO CUP 第1戦 参戦報告|富士山静岡レーシング】
2026年5月9日(土)〜10日(日)にかけて、富士スピードウェイで開催された「KYOJO CUP 第1戦」に、富士山静岡レーシングはペイジ・ラダッツ選手といとうりな選手とともに参戦してまいりました。
KYOJO CUPは、女性ドライバーのみで競われるレースシリーズで、1大会ごとに「スプリントレース」と「決勝レース」の2レースが行われるのが特徴です。
レース初日の午前には「公式予選」と呼ばれるタイムアタックが実施され、そこで記録したタイムが午後のスプリントレースのスタート位置に反映されます。さらに、そのスプリントレースの結果によって、翌日に行われる決勝レースのスタートグリッドが決定します。
つまり、土曜午前の公式予選、土曜午後のスプリントレース、日曜の決勝レースという3つの走行を通して、1大会の戦いが組み立てられています。

【公式予選レポート】予選結果:11号車 15位 / 12号車 17位
5月9日、富士スピードウェイで2026 KYOJO CUP Round1公式予選が行われました。開幕戦らしい緊張感の中、晴天のドライコンディションで20分間の予選走行が行われ、各車が一周のベストタイムを競いました。富士山静岡レーシングからは、11号車 ペイジ・ラダッツ選手、12号車 いとうりな選手の2台が参戦。両選手とも、シーズン開幕に向けて積み重ねてきたテスト走行の成果を発揮し、それぞれ自己ベストタイムを更新する予選となりました。
11号車 ペイジ・ラダッツ選手は、日本でのレース参戦初年度ながら積極的なアタックを展開。周回ごとにタイムを縮め、最終的にはトップとの差1.095秒で15位という結果となりました。今大会の予選では、ペイジ選手を含む上位15台すべてがコースレコードを更新し、1位から15位までが約1秒以内に入るという非常にハイレベルな展開となり、昨シーズン以上にシリーズ全体のレベル向上を感じさせる予選となりました。
12号車 いとうりな選手も、テスト走行で学んできたことを活かしながら周回を重ね、トップとの差1.650秒で17位となりました。ただ、タイムアタック中のコース外走行と、予選開始前のピットロード速度違反が重なったことでペナルティ対象となり、スプリントレースはピットスタートという裁定となりました。
両選手ともに、多くの学びと収穫を得る予選となり、午後のスプリントレース、そして翌日の決勝レースへ向け、チーム全体としてさらなる成長を目指していきます。


【スプリントレースレポート】#11 ペイジラダッツ選手 スプリントレース結果:11号車 14位
果敢な追い上げを見せ、今後の可能性を感じさせるスプリントレースとなった。
5月9日午後、富士スピードウェイで2026 KYOJO CUP Round 1 スプリントレースが開催されました。
天候は晴れ。ドライコンディションの中、10周で争われる短期決戦のレースとなりました。
富士山静岡レーシング 11号車 ペイジ ラダッツ選手は、15番手からスタート。日本での初レースながら、スタート直後から積極的な走りを見せました。
1周目の第2コーナーでは、前方でスピンした車両が発生。その混乱を冷静に見極めて回避し、一気に2ポジションアップに成功しました。さらに1周目の最終コーナーでも前方車両のスピンをうまく避けて順位を上げ、続く2周目のストレートでは、最終コーナーをうまく立ち上がった勢いを活かしてオーバーテイクを成功。さらに2周目最終コーナーでもイン側へ飛び込む積極的な仕掛けを見せ、一時は大きく順位を上げる展開となりました。
その後は接近戦の中でポジション争いが続き、4周目と5周目の1コーナーでそれぞれ順位を落としたものの、最後まで集中を切らさず走行を続け、チェッカー時点では12位でフィニッシュしました。
しかし、スタート時に「スタートライン通過前の追い越し禁止」という規定に抵触したことで、5秒加算ペナルティを受けることに。最終結果は14位となりました。
結果としては悔しさの残るレースとなりましたが、日本初レースとは思えない積極的なオーバーテイクと高いレース対応力を見せ、多くの可能性を感じさせるスプリントレースとなりました。

【スプリントレースレポート】#12 いとうりな選手 スプリントレース結果:12号車 18位
厳しい状況から最後まで走り切り、経験を積み重ねるレースとなった。
富士山静岡レーシング 12号車 いとうりな選手は、公式予選でのペナルティの影響により、ピットスタートからレースに臨みました。ピットスタートとは、全車がスタートした後にピットロードからコースインする方式となるため、大きく離された状態から追い上げを目指す厳しい展開となりました。
そんな中でも、スタート直後の第2コーナーで前方車両のアクシデントによりスピンが発生。スピン車両を確実に避け、1ポジションアップに成功しました。
しかし、その後は前方集団との距離が大きく開いていたこともあり、単独走行に近い状況の中で追いかけ続ける展開となりました。今シーズンから初挑戦となるフォーミュラカーの操作を学んでいる段階ということもあり、レース中もさまざまな走らせ方を試しながら、実戦経験を積み重ねていきました。
終盤には、1周目のスピンから追い上げてきた後続車両に接近され、9周目にポジションを奪われる展開に。そのままチェッカーを受け、最終結果は18位となりました。
結果としては厳しい順位となりましたが、ピットスタートという難しい状況の中で10周を走り切り、レースの流れやバトル経験を積む貴重なスプリントレースとなりました。

【決勝レースレポート】#11 ペイジラダッツ選手 決勝レース結果:11号車 15位
積極的なオーバーテイクを見せながら、最後まで集団の中で戦い抜く。
5月10日、富士スピードウェイで2026 KYOJO CUP Round1 決勝レースが開催されました。天候は晴れ。15周で争われる決勝レースとなり、各車が激しいポジション争いを繰り広げました。
富士山静岡レーシング 11号車 ペイジ ラダッツ選手は、スタート直後から落ち着いたレース運びを見せました。1周目の1コーナーでポジションを守ると、続くダンロップコーナーではアウト側から仕掛け、1台をオーバーテイクしました。序盤は前方集団に食らいつきながら周回を重ね、4周目の最終コーナーでは、前方2台のバトルの隙を突いて一気に2台をパス。しかし、直後の5周目1コーナーでは1台に抜き返される展開となりました。
富士スピードウェイはスリップストリームの効果が大きく、各車が激しいバトルを展開。そのため、単純な速さだけではなく、レースの組み立ても重要となります。
ペイジ選手は中盤まで積極的に戦い続けましたが、7周目あたりから徐々にアンダーステア(車が曲がりにくい状態)が強くなり、ペースが苦しくなる展開に。8周目、10周目、11周目には1コーナーでポジションを落としましたが、最後まで前方集団を追い続けました。
終盤は前方集団のバトルによって差が縮まり、再び集団に追いつく展開となりましたが、オーバーテイクには届かずチェッカーとなりました。
結果としては悔しさも残るレースとなりましたが、日本初レースとは思えない積極的なバトルを見せ、今後への可能性を感じさせる決勝レースとなりました。

【決勝レースレポート】#12 いとうりな選手 決勝レース結果:12号車 16位
何度も仕掛け続け、最後まで諦めずに戦い2ポジションアップでフィニッシュ。
富士山静岡レーシング 12号車 いとうりな選手は、決勝レースで積極的なバトルを繰り広げました。
3周目の1コーナーでは、イン側へ飛び込んでオーバーテイクに成功。さらに5周目の1コーナーでもインから仕掛け、さらに1台をパスしました。ここから同じ車両との激しいバトルが続いていく展開となりました。
6周目の1コーナーではアウト側から抜き返される形となりましたが、続くダンロップコーナーでは再びアウト側から並びかける積極的な走りを披露。接触寸前となる場面もありましたが、冷静に接触を回避しました。しかし、このバトルの影響で前方集団とは少し差が開く展開となり、そこから再び追い上げていくレースとなりました。
8周目の1コーナーではアウト側から並びかけるもオーバーテイクには届かず。同じくダンロップコーナーでも外側からプレッシャーをかけ、相手のミスを誘う走りを見せました。
さらに9周目、10周目、12周目、13周目、14周目と、何度も1コーナーでアウト側から並びかけ続け、相手へプレッシャーをかけ続けました。簡単には抜かせてもらえない状況の中でも諦めることなく仕掛け続けました。
そして迎えた最終ラップ。再び1コーナーでアウト側から並びかけると、プレッシャーを受けた前方車両がブレーキングでミス。その隙を逃さず、しっかりとオーバーテイクを成功させ、1ポジションアップでチェッカーを受けました。
レース中に何度も仕掛け続ける積極性と、最後まで諦めず戦い抜く姿勢が光る決勝レースとなりました。

チームオーナー・ドライバーご挨拶
【富士山静岡レーシングチームオーナー 小島孝仁代表のコメント】
このたびの開幕戦では、多くの皆様に現地へお越しいただき、温かいご声援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
富士山静岡レーシングが2シーズン目を迎え、今季より2台体制で参戦できましたのも、ひとえにスポンサーの皆様からの多大なるご支援・ご協力のおかげです。
改めまして、深く感謝申し上げます。
レースウィークは天候にも恵まれ、昨年を大きく上回る多くのファンの皆様にご来場いただきました。会場全体が大変盛り上がり、迫力あるレースを楽しんでいただけたことを嬉しく感じております。
一方で、富士山静岡レーシングのレース結果につきましては、ペナルティ等もあり、チームとして満足のいく結果には至りませんでした。しかしながら、両ドライバーともに最後まで全力を尽くし、現時点で出せる最大限のパフォーマンスを発揮してくれました。
第2大会に向けては、より競争力を高め、皆様にさらに見応えのあるレースをお届けできるよう、チーム一丸となって準備を進めてまいります。
引き続き、富士山静岡レーシングへのご支援・ご声援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

【11号車 ペイジ・ラダッツ選手のコメント】
スポンサーの皆さんには本当に感謝しています。
実際にサーキットにも来てくれて、ずっと応援し続けてくれて、その支えは本当に大きかったです。「楽しかったよ」とたくさん声をかけてもらえて、それが何より嬉しかったです。
本当に、本当にありがとうございます。
そして、オーストラリアで応援してくれている個人スポンサーの皆さんにも感謝しています。
ライブ配信を見ながら応援してくれていました。
家族もずっと支え続けてくれています。
本当にたくさんの人たちのおかげで、こうしてレースができています。
みんなの支えがあってこそなので、感謝の気持ちでいっぱいです。

【12号車 いとうりな選手のコメント】
初めてのKYOJOフォーミュラでのレース、
予選から失敗してしまい、ピットスタートというカッコ悪い走り出しとなりましたが、決勝ではバトルもできて、2ポジションアップでフィニッシュできました。
フォーミラカーでの接近戦は初めてだったので、今回の経験でマシンに対しての不安がなくなって自信がつきました。
まだまだタイムは足りてませんが、一歩ずつ前へ進んで、上を目指して頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします。
グリッドやピットに応援に来てくださった皆様のパワーはとっても心強いです!!
本当にありがとうございます!!
次戦もよろしくお願いします。
