【KYOJO CUP 第2戦 参戦報告|富士山静岡レーシング】
2026年7月18日(土)〜19日(日)にかけて、富士スピードウェイで開催された「KYOJO CUP 第2戦」に、富士山静岡レーシングはペイジ・ラダッツ選手といとうりな選手とともに参戦してまいりました。
KYOJO CUPは、女性ドライバーのみで競われるレースシリーズで、1大会ごとに「スプリントレース」と「決勝レース」の2レースが行われるのが特徴です。
レース初日の午前には「公式予選」と呼ばれるタイムアタックが実施され、そこで記録したタイムが午後のスプリントレースのスタート位置に反映されます。さらに、そのスプリントレースの結果によって、翌日に行われる決勝レースのスタートグリッドが決定します。
つまり、土曜午前の公式予選、土曜午後のスプリントレース、日曜の決勝レースという3つの走行を通して、1大会の戦いが組み立てられています。

【公式予選レポート】予選結果:11号車 7位 / 12号車 12位
7月18日、富士スピードウェイで2026 KYOJO CUP Round2公式予選が行われました。セッションは濡れた路面からスタートし、各車がレインタイヤを装着。20分間の予選走行の中で、路面状況の変化に対応しながら1周のベストタイムを競いました。セッション後半に進むにつれて各車のタイムが上がっていき、最後まで順位が大きく動く緊張感のある予選となりました。
この予選では、変化する路面状況に対するタイヤ選択も重要なポイントとなりました。雨量や路面の濡れ具合によって適したレインタイヤは変わるため、路面がどのように変化していくかを見極める判断力が求められます。
こうした状況の中、チームは所有するレインタイヤの中から、新品ではなく、あえて溝が浅くなった中古のレインタイヤを選択。この判断も功を奏し、今回の好結果につながる要素となりました。
富士山静岡レーシングからは、11号車 ペイジ ラダッツ選手、12号車 いとうりな選手の2台が参戦。
両選手とも、開幕戦後に重ねてきたテスト走行やシミュレーターでの練習の成果を発揮し、それぞれが予選での自己最高位を更新する結果となりました。
11号車 ペイジ ラダッツ選手は、セッション後半にかけて力強い走りを見せ、11周目に1分52秒994のベストタイムをマーク。トップからわずか0.517秒差の7位に入り、チームとしての予選過去最高位を記録しました。
12号車 いとうりな選手も、変化する路面状況の中で着実にタイムを縮め、11周目に1分53秒549を記録。トップから1.072秒差の12位となり、前戦の予選結果を上回る自己最高位を記録しました。
難しいウェットコンディションの中でも、タイヤ選択を含めたチームの判断と両選手の走りがかみ合い、2台そろって自己最高順位を更新。開幕戦以降の取り組みの成果を示し、午後のスプリントレースに向けて大きな手応えを感じさせる予選となりました。


【スプリントレースレポート】#11 ペイジラダッツ選手 スプリントレース結果:11号車 11位
積極的なオーバーテイクで序盤の遅れを挽回し、上位争いで確かな速さを示した。
7月18日午後、富士スピードウェイで2026 KYOJO CUP Round2スプリントレースが行われました。曇り空のドライコンディションの中、各車がドライタイヤを装着し、10周で争われる短期決戦となりました。
富士山静岡レーシング 11号車 ペイジ ラダッツ選手は、予選7番手からスタート。スタート直後の1コーナーまでに2つ順位を落としましたが、1周目のアドバンコーナーで前車のインを突き、すぐに1ポジションを取り戻します。さらに最終コーナー手前でも前車のインに飛び込み、もう一つ順位を上げ、1周目をスタート順位と同じ7番手で終えました。
その後も安定した走りで7番手を守り切り、そのままチェッカー。予選で獲得した上位ポジションから、レースでも確かな速さと競争力を示す走りとなりました。
しかし、レース中の走行について「他車のコースアウトを強いる行為」があったと判定され、5秒加算のタイムペナルティが科されました。その結果、4つ順位を下げ、最終結果は11位となりました。


【スプリントレースレポート】#12 いとうりな選手 スプリントレース結果:12号車 16位
激しい集団戦の中で果敢にバトルを展開。最後まで粘り強く走り切り16位
12号車 いとうりな選手は、12番手からスプリントレースをスタート。オープニングラップでは、前方のマシンとのサイドバイサイドの攻防を制して11番手へ浮上し、積極的な走りでレースを滑り出しました。
その後は後続車両からのプレッシャーを受けながら、接近した集団の中で激しいポジション争いを展開。4周目には1台に先行を許した後、さらに四つ巴のバトルへと突入しました。最終コーナーからホームストレートにかけては、抜かれた直後に並び返し、3台が横に並ぶ激しい攻防を見せましたが、最後まで食い下がる中で3ポジションを失う厳しい展開となりました。
それでも、5周目には前方でスピンした車両を間一髪で回避し、1つ順位を回復。続く6周目も後続車両に並びかけられながら粘り強く応戦し、ポジションを守りました。
7周目には再び複数の車両とのバトルの末、2つ順位を下げましたが、その後も続いた後続車両からのプレッシャーを最後まで抑え、16位でチェッカーフラッグを受けました。


【決勝レースレポート】#11 ペイジ ラダッツ選手 決勝レース結果:11号車 6位
序盤の連続オーバーテイクで順位を上げ、チーム過去最高の6位フィニッシュ
7月19日、富士スピードウェイで2026 KYOJO CUP Round2決勝レースが行われました。曇り空のドライコンディションの中、15周で争われるレースとなりました。
11号車 ペイジ ラダッツ選手は、スプリントレースの結果により11番手からスタート。
スタート直後に1つ順位を上げると、1周目のコカ・コーラコーナーでさらに1台をオーバーテイクし、9番手へ浮上。続くアドバンコーナーでも前車のインを突いてポジションを上げ、1周目だけで3つ順位を上げる力強い走りで8番手につけました。
その後は上位集団の一角でレースを展開。9周目の1コーナーで富下選手に先行を許したものの、9番手を維持したまま終盤を迎えました。
レース終盤に差し掛かった11周目、1コーナーで前方を走る2台が接触。ペイジ選手は混乱を冷静に回避し、2つ順位を上げて7番手へ浮上しました。この接触による車両回収のためセーフティカーが導入され、レースはそのままセーフティカー先導でチェッカーフラッグを迎えました。
11番手スタートから5つポジションを上げ、チームとして過去最高位となる6位を獲得。1周目に見せた連続オーバーテイクに加え、終盤の混戦でも状況を的確に判断してポジションアップにつなげるなど、速さと冷静さの両面を示した決勝レースとなりました。

【決勝レースレポート】#12 いとうりな選手 決勝レース結果:12号車 12位
抜群のスタートで4ポジションアップ。随所で粘り強いバトルを展開し、12位フィニッシュ
12号車 いとうりな選手は、16番手から決勝レースをスタート。
抜群のスタートを決め、1コーナーまでに一気に4台をかわして12番手へ浮上します。
その後も前方のマシンと積極的にポジションを争い、力強い走りを見せました。
レース序盤は、接近した集団の中で激しいバトルを展開。2周目、3周目と他車との攻防の中で3つポジションを下げました。それでも前方のマシンに食らいつきながら、粘り強くレースを進めました。
7周目には、ホームストレートから1コーナーにかけて激しい攻防を展開。懸命にポジションを守りましたが、最終的に1コーナーでインを突かれ、惜しくも先行を許す形となりました。
レースは、11周目に発生した接触の車両回収のためセーフティカーが導入され、そのままセーフティカー先導で終了。レース後、前方でチェッカーを受けた2台に、それぞれ5秒加算のタイムペナルティが科されました。
このうち1台とは、ペナルティ反映後の順位がわずかなタイム差で決まる状況となりましたが、いとうりな選手が0.7秒上回り、ポジションアップ。2つ順位を上げ、最終結果は12位となりました。
16番手からのスタートながら、序盤に見せた鮮やかなスタートで一気に4つ順位を上げ、その後も随所で積極的なバトルを展開。厳しいポジション争いの中でも最後まで前を目指し続ける、粘り強さが表れた決勝レースとなりました。

チームオーナー・ドライバーご挨拶
【富士山静岡レーシングチームオーナー 小島孝仁代表のコメント】
平素より富士山静岡レーシングへ温かいご支援とご声援を賜り、心より御礼申し上げます。
皆様のご支援のおかげをもちまして、2026 KYOJO CUP第2大会を無事に終えることができました。
開幕戦終了後は、チーム全体で課題と真摯に向き合い、ドライバーによるプライベートテスト走行やドライビングシミュレーターでのトレーニングを複数回実施するなど、着実に準備を重ねてまいりました。
さらに今大会からは、豊富な実績を持つドライビングコーチ・中山友貴氏を招聘し、ドライバー育成とチーム力のさらなる強化に取り組みました。
その成果もあり、ペイジラダッツ選手、いとうりな選手ともに、開幕戦を大きく上回るパフォーマンスを発揮し、確かな成長を感じられる結果を残してくれました。チームとしても、着実に前進していることを実感しております。
引き続き、変わらぬご支援、ご声援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

【11号車 ペイジ・ラダッツ選手のコメント】
第2大会は、私自身にとってもチームにとっても、大きく前進できた一戦となりました。
最初の練習走行から良いペースを見せることができ、予選では7位を獲得。スプリントレースではペナルティにより順位を落としましたが、決勝レースでは6位でフィニッシュし、第3大会に向けて大きな自信につながりました。
いつも応援してくださっている皆さん、本当にありがとうございます。家族、スポンサーの皆さん、そして懸命に取り組んでくれたチームの皆さんに、心から感謝しています。
この良い流れを次戦にもつなげ、さらに前進していきたいと思います。次の大会をとても楽しみにしています。

【12号車 いとうりな選手のコメント】
皆様いつも応援ありがとうございます。
Rd2は前回と比べてマシンにも慣れて、自信もついてきました。
初めてのスタンディングスタートは決勝では決まり、前へ攻め込んでいく勢いも今回は出すことができました。
まだまだタイムが遅いので、そこを改善して、次戦もっとかっこいい走りが出来るように頑張ります。
引き続き、サーキットにも応援に来ていただけたら嬉しいです。
