【KYOJO CUP 第4戦 参戦報告|富士山静岡レーシング】
2026年10月10日(土)〜11日(日)にかけて、富士スピードウェイで開催された「KYOJO CUP 第4戦」に、富士山静岡レーシングはペイジ・ラダッツ選手といとうりな選手とともに参戦してまいりました。
KYOJO CUPは、女性ドライバーのみで競われるレースシリーズで、1大会ごとに「スプリントレース」と「決勝レース」の2レースが行われるのが特徴です。
レース初日の午前には「公式予選」と呼ばれるタイムアタックが実施され、そこで記録したタイムが午後のスプリントレースのスタート位置に反映されます。さらに、そのスプリントレースの結果によって、翌日に行われる決勝レースのスタートグリッドが決定します。
つまり、土曜午前の公式予選、土曜午後のスプリントレース、日曜の決勝レースという3つの走行を通して、1大会の戦いが組み立てられています。
【公式予選レポート】予選結果:11号車 10位 / 12号車 19位
10月10⽇、富⼠スピードウェイで2026 KYOJO CUP Round4公式予選が⾏われました。この日は晴天に恵まれ、路⾯はドライコンディション。各⾞がベストタイムを競う中、セッション終盤には赤旗が提示され、そのまま予選終了となる展開となりました。
富士山静岡レーシングからは、11号⾞ ペイジ ラダッツ選⼿、12号⾞ いとうりな選⼿の2台が出⾛しました。
11号車 ペイジ ラダッツ選⼿は、7周⽬に1分44秒849のベストタイムを記録し、予選10位となりました。
さらなるタイム更新を狙い、エンジンやタイヤを一度冷やして次のアタックに備える「クールダウンラップ」を挟み、セッション残り1分のところで最後のタイムアタックを開始しました。
しかし、コカ・コーラコーナー手前で赤旗が提示され、走行を中断。この赤旗をもって予選は終了となり、最後のアタックを完了できないままセッションを終えることとなりました。
12号車 いとうりな選⼿は、6周⽬に1分46秒301のベストタイムを記録し、予選19位となりました。
しかし、走行終了後に予選走行中の「複数回の走路外走行」を理由に、スプリントレースのスタート順位を3グリッド降格とするペナルティが科されました。
午後のスプリントレースでは、両選手がそれぞれのスタート位置からポジションアップを⽬指します。


【スプリントレースレポート】#11 ペイジラダッツ選手 スプリントレース結果:11号車 DNF
接触によるトラブルを抱えながらも激しいバトルを展開。6周目に無念のリタイア
10月10⽇午後、富⼠スピードウェイで2026 KYOJO CUP Round4スプリントレースが⾏われました。
晴天のドライコンディションの中、11号車 ペイジ ラダッツ選⼿は9番⼿からスタートしました。
スタート直後の1コーナーでは積極的に前を狙い、1つポジションアップ。しかし、その際に他車とタイヤ同士が接触し、マシンのバランスに影響が生じます。ストレートでもハンドルを少し切らなければ真っすぐ走れない状態となり、難しい状況でのレースを強いられました。
それでも前を狙い続け、1周目の13コーナーでは前車のイン側を突いてオーバーテイクに成功。続くホームストレートから2周目の1コーナーにかけては、4台が横並びとなる激しいバトルに。1台には先行を許したものの、ほかの2台を抑えてポジションを守ります。
トラブルを抱えながらも前方集団に食らいついていましたが、4周目のダンロップコーナーで1つ順位を落とします。5周目には後続⾞両からの猛攻をしのいだものの、6周⽬の1コーナーでは抑えきれず、ポジションダウン。そしてその直後、コカ・コーラコーナーで後続車両と接触、スピン。コースへの復帰は果たしましたが、接触によるマシンへのダメージからピットへ戻り、そのままリタイアとなりました。
なお、この接触についてはレース後の審議により、相手選手に対して「他車への衝突⾏為」を理由とするペナルティが科されました。
序盤からマシンにトラブルを抱えながらも、幾度となくポジション争いを展開。難しい状況の中でも前を追い続けましたが、接触によってレースを終える悔しい結果となりました。

【スプリントレースレポート】#12 いとうりな選手 スプリントレース結果:12号車 18位
最後尾から序盤に4台をオーバーテイクも、接触によるマシン破損で走⾏終了、18位
12号車 いとうりな選⼿は、予選後のペナルティにより、20番⼿からスプリントレースをスタートしました。
スタート直後の1コーナーでは、混戦の中で一気に3台をオーバーテイク。さらに1周目のダンロップコーナーでも前方の車両とのバトルを制し、もう1つポジションを上げる好スタートを⾒せました。
その後も前方の車両とポジションを争いながらレースを進めていましたが、5周目の1コーナーで後続車両にイン側から先行され、1つ順位を落とします。すぐさま抜き返しを狙い、続くコカ・コーラコーナーで相手⾞両のイン側を突きますが、この際に接触。コースへの復帰は果たしたものの、フロントウイングが破損し、不安定な状態となってしまいました。
その後も走行を続けましたが、ピットでのマシンの修復を指示する「オレンジボール旗」が掲示され、ピットイン。現場での修復は困難と判断され、そのまま走⾏を終了しました。
なお、レース結果は完走扱いの18位となりました。
この接触については、レース後の審議により、相手選手に対して「他車への衝突⾏為」を理由とするペナルティが科されました。
最後尾からのスタートながら、序盤に4台をオーバーテイクする積極的な走りを見せましたが、接触によるマシントラブルによって、途中でレースを終える悔しい結果となりました。

【決勝レースレポート】#11 ペイジ ラダッツ選手 決勝レース結果:11号車 9位
18位から9位へ。混戦を切り抜け、トラブルを抱えながらも追い上げを⾒せる
10月11日、富士スピードウェイでKYOJO CUP ROUND4決勝レースが行われました。
晴天のドライコンディションの中、11号車 ペイジ ラダッツ選手は18番手からスタートしました。
スタート直後は順位を維持して1コーナーを通過。一周目のコカ・コーラコーナーでは前車のイン側を突いて1つ順位を上げると、続くアドバンコーナーでもアウト側からオーバーテイクに成功しました。
さらに、チームメイトの12号車 いとうりな選手ともバトルを展開。最終コーナー手前で前に出て、1周⽬だけで3つポジションを上げました。
2周目のアドバンコーナーでは、前方を⾛る2台が接触してスピン。その間にさらに2つ順位を上げます。この接触車両の撤去のため、3周⽬からセーフティカーが導入され、レースは6周⽬に再開されました。
再開後の7周目、最終コーナーでは前方の3台が激しいバトルを展開。その中で接触が発生し、ペイジ選手は混戦の間隙を縫って一気に3台をかわしました。
電気系のトラブルにも見舞われ、その後は前方集団から徐々に離される苦しい展開に。それでも懸命に走行を続け、9周目の1コーナーでは前方⾞両の接触をかわして、さらに1つ順位を上げました。
レース終盤には後続車両からの度重なるアタックをしのぐものの、ファイナルラップのホームストレートから1コーナーで先行を許し、1つポジションダウン。そのままチェッカーフラッグを受け、最終結果は9位となりました。
18番手からのスタートながら、序盤から積極的なオーバーテイクを重ね、トラブルを抱えながらも、混戦の中で9ポジションアップ。
スプリントレースでのリタイアから巻き返す決勝となりました。

【決勝レースレポート】#12 いとうりな選手 決勝レース結果:12号⾞ 12位
激しい順位争いを重ね、17位から12位フィニッシュ
12号車 いとうりな選⼿は、17番⼿から決勝レースをスタートしました。
スタート直後の1コーナーで1台をかわすと、続くコカ・コーラコーナーでもアウト側から大胆なオーバーテイクを決め、序盤から積極的な走りを⾒せます。
1周目の最終コーナー手前ではチームメイトのペイジ選手に先行を許したものの、2周目のアドバンコーナーでは前方で接触した2台をかわして2つポジションアップ。さらにダンロップコーナーでは前後の車両との三つ巴のバトルを展開し、軽い接触もありながら1つ順位を上げました。
その後、接触車両の撤去に伴いセーフティカーが導入され、6周⽬からレースが再開されました。
7周目の最終コーナーでは、前方の3台が絡む接触をかわして1つポジションアップ。
しかし、翌8周目の1コーナーでは後続⾞両に先⾏を許します。続くコカ・コーラコーナーではやや外側に膨らんでコースアウト。後続車両に抜かれたものの、前方の⾞両もコースアウトしていたため順位は変わらず。その後のダンロップコーナーで再度オーバーテイク、再び1つ順位を上げました。
その後もホームストレートから100Rにかけて激しいバトルが続きますが、ポジションを守り切ります。また、9周目には前方車両が接触によってリタイアし、順位が1つ繰り上がりました。
11周目の1コーナーでは後続車両に先行を許したものの、その後は追撃を最後までしのぎ、わずか0.2秒差で12位フィニッシュ。
序盤から積極的にオーバーテイクを重ね、レースを通じて幾度もポジション争いを展開。
最後まで接戦を繰り広げ、17番手から5つ順位を上げる決勝となりました。

チームオーナー・ドライバーご挨拶
【富士山静岡レーシングチームオーナー 小島孝仁代表のコメント】
シーズンもいよいよ終盤を迎えたKYOJO CUP第4大会。
今大会は全⽇程を通じてドライコンディションに恵まれ、今シーズンで最も快適なレースウィークとなりました。
第3大会までの良い流れを受け、さらなる上位進出を期待して臨んだ今⼤会でしたが、土曜⽇のスプリントレースでは、2台とも不運な事故に巻き込まれ、⽇曜⽇のファイナルレースは後方からのスタートを余儀なくされました。
しかし、迎えたファイナルレースでは、両ドライバーが持ち前の粘り強さを発揮。
混戦となったサバイバルレースを最後まで戦い抜き、ペイジラダッツ選手は9ポジション、いとうりな選手も5ポジション順位を上げる⼒強い追い上げを⾒せてくれました。
土曜日のアクシデントがなければ、さらに上位を狙えたのではないかという悔しさは残ります。しかし、これもまたレース。思い通りにいかない状況の中で、いかに気持ちを切り替え、チームとして最善を尽くせるか。その⼤切さを改めて実感した⼤会となりました。
振り返れば、今シーズンはここまでの4大会すべてが内容の濃い、記憶に残るレースばかりです。喜びも悔しさも経験しながら、ドライバー、スタッフそれぞれが成長し、チームとしての結束も⼀段と強くなってきたと感じています。
そして、いよいよ残すは最終戦のみとなりました。
2台体制で挑んだ今シーズンの集大成として、これまで積み重ねてきた経験と成長を結果につなげ、スポンサーの皆様に⼀段と前進した富⼠山静岡レーシングの姿をお⾒せしたいと思います。
最後まで挑戦する姿勢を忘れず、チーム一丸となって最終戦に臨んでまいります。
引き続き、温かいご支援、ご声援をよろしくお願い申し上げます。

【11号車 ペイジ・ラダッツ選手のコメント】
第4大会は難しい週末となりましたが、シーズンを通して積み重ねてきた成長を誇りに思っています。
予選では10位を獲得したものの、スプリントレースでは後方から接触を受け、残念ながら完⾛することができませんでした。
その結果、決勝はグリッド後方からのスタートとなり、ホイールの損傷もあり、使用済みのタイヤでレースに臨むことになりました。
それでも、決勝では9つ順位を上げることができ、週末を良い形で締めくくることができたと思います。
チーム、家族、そして今シーズンを通して応援してくださっているすべての皆さんに、心から感謝しています。
日本でのレース参戦は私にとって本当に素晴らしい経験で、大会を重ねるたびに多くのことを学び、ドライバーとして成長できていると感じています。
チームとともに積み重ねてきたことを誇りに思いますし、これからも一つひとつのレースを⼤切にしながら、さらに成長していきたいと思います!

【12号車 いとうりな選手のコメント】
皆さん応援ありがとうございます。
Rd.4はスタートからの走り出しは良かったものの、ラップタイムが上がらず、抜いたとしても抜かれてしまう状況で、結果としては10位以内に届かない結果となりました。
なんとしてもポイントを獲得したいので、最終戦は何も遠慮せずに突き進みたいと思います。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
