【KYOJO CUP 第4戦 参戦報告|富士山静岡レーシング】
2025年10月11日(土)〜12日(日)にかけて、富士スピードウェイで開催された「KYOJO CUP 第4戦」に、富士山静岡レーシングはドライバー・細川由衣花選手とともに参戦してまいりました。
KYOJO CUPは、女性ドライバーのみで競われるレースシリーズで、1大会ごとに「スプリントレース」と「決勝レース」の2本が行われるのが特徴です。
そのスタート位置を決めるために、レース初日の午前には「公式予選」と呼ばれるタイム計測が行われ、ここで記録したタイムが午後のスプリントレースのスタート時の並び順に反映されます。
そしてスプリントレースの順位によって、翌日行われる決勝レースのスタート位置が決定します。
つまり、土曜午前の予選 → 午後のスプリント → 日曜の決勝と、3本の走行を通じて1つの戦いが進んでいく構成になっています。
【レース結果まとめ】
▶︎公式予選(10月11日 午前)
・形式:20分間のタイムトライアルで1周のベストタイムを競う
・結果:18位
→5月大会ぶりの久々の雨天の中での走行に。途中で他者のクラッシュにより赤旗中断などもあり本領を発揮しきれずに予選終了。
▶︎スプリントレース(10月11日 午後)
・形式:10周のレースで着順を競う
・スタート順位:16位
・結果:16位完走
→ 雨と霧、前を走る車の水しぶきで極端に視界が悪い過酷なレースを走り抜き、2ポジションアップで完走。
▶︎決勝レース(10月12日)
・形式:12周のレースで着順を競う
・スタート順位:16位
・結果:16位完走
→ 激しい中団争いを繰り広げた末に16位で完走し、次戦へ向けて成長の手応えを得たレースとなった。

【公式予選】
10月11日(土)午前、富士スピードウェイでKYOJO CUP第4戦の公式予選が行われました。
早朝から雨が降り続き、路面は完全なウェットコンディション。全車が主催者指定のレインタイヤを装着し、午後のスプリントレースのスタート位置を決めるための20分間の走行が行われました。滑りやすい路面で、わずかな判断ミスが順位を左右する非常に難しい状況でした。
富士山静岡レーシング #12 細川由衣花選手は、前回大会から約2ヶ月ぶりの出場。雨での走行は約5ヶ月ぶりとなり、週の中盤から続いた練習走行では感覚を取り戻すのに時間を要しましたが、最終的には落ち着いたドライビングで予選に臨みました。
予選は各ドライバーが慎重にコースの状況を見極めながらタイムを縮めていく展開に。細川選手も周回を重ねるごとにペースを上げ、後半にはさらに上位を狙える手応えをつかみかけていましたが、その矢先に赤旗中断(安全確保のための一時停止)となり、アタックを終えられないままセッション終了となりました。結果は18位。
順位こそ振るわなかったものの、雨天の難しいコンディションの中で集中を切らさず走り切れたことは、大きな収穫でした。限られた時間の中で最善の走りを組み立てる重要性を再確認する予選となり、チームとしても次戦に向けた課題と学びを得る内容となりました。
【スプリントレース】

10月11日(土)午後、富士スピードウェイでKYOJO CUP第4戦のスプリントレースが行われました。
予選に続き雨の中での開催となり、コース全体には霧も立ち込め、路面は完全なウェットコンディション。全車がレインタイヤを装着しての10周勝負となりました。前車の水しぶきで視界が遮られる“ウォータースクリーン”が激しく発生し、ドライバーにとっては視界確保が難しい非常に厳しい状況。それでも各車が集中力を切らさず、慎重にレースを進めました。
富士山静岡レーシング #12 細川由衣花選手は、18位スタートから粘り強く走行。想像を超える視界不良の中でも落ち着いたペースを保ち、確実に周回を重ねていきました。中盤以降、前方の2台がトラブルにより順位を落としたことで、16位でフィニッシュ。コースオフすることなく完走を果たしました。
厳しいコンディションの中で冷静に走り切れたことは、チームとして大きな収穫となりました。雨天時の予選順位がレース結果に直結することを改めて実感し、次戦に向けた課題と学びを得る一戦となりました。

【KYOJO CUP Round.4 決勝レース】

10月12日(日)、富士スピードウェイでKYOJO CUP第4戦の決勝レースが行われました。
天候は曇り、路面はほぼドライコンディション。全車が新品のスリックタイヤを装着し、12周での勝負となりました。土曜日の雨天とは一転し、ドライでのレースに各チームが集中して臨みました。
富士山静岡レーシング #12 細川由衣花選手は16位スタート。序盤は安定した走りで上位集団を追いかけ、4周目以降は13位から16位までが僅差で競り合う展開に。8周目、1コーナーで13番手の選手がブレーキングをミスし順位を落とすと、細川選手はすかさず12コーナーで抜きにかかり15番手へ浮上。その後も前を追い続けながら、終盤は15番手争いの中で競り合い、最終的に16位でフィニッシュしました。
周囲のチームやドライバーが着実にレベルを上げており、今後の成長に向けて大会間の準備や取り組み方が結果を左右することを実感した週末となりました。
参戦初年度の最終戦に向け、細川選手が思いきり走れる環境を整え、スポンサーの皆さまとともに全力で挑みます。




【ドライバー細川由衣花選手のコメント】
第4戦は約2ヶ月ぶりの実戦となり、予選から雨という難しいコンディションでのスタートとなりました。感覚を取り戻すのに時間がかかり、予選では赤旗中断もあって悔しい結果に。スプリントは想像以上の視界不良で、前が見えない恐怖と戦いながらの完走でした。決勝では久しぶりにドライ路面で走れる喜びを感じ、集団内で積極的に攻めることができました。周囲のレベルアップを肌で感じた週末でしたが、最終戦では皆様の応援に応えられる走りを目指します。